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執筆者の写真TAICHI NAGAYAMA

高知県展・入選

去年初めて出して落ちました。心はもう嫌だと言っていたのに何故挑戦したのか?それは、自分に負けたくないからという、もう一人の私がいました。私はその時の一番好きな画風で挑戦しています。それは受かりたいからこの絵の描き方がいいとかではなくて、今の自分が出せる描き方が一番好きだからというのがあります。じゃあ、受かる描き方があるの?って言われればないのですが、正統派の抽象画は私的には面白くなくて、一度は挑戦しますが、県展や公募展には出しません。去年描いた絵は80号に1時間で描きましたが、今年は何日もかかかってゆっくり描きました。それは絵に変化を求めたからです。一年かかってコツコツ描いている方もいれば、素直なその時の感情も描く人がいて、私的には抽象画にはその時的な感じがあります。キュビズムやシュルレアリスムの様な具象画の混じる半抽象絵画が私的には苦手で、正統派に近い抽象画は色の変化や混ざり具合が好きで描いています。私は父の古い木船の剥げかけた表面を見ながら育ってきたので、そこに抽象の世界がある事を独学で描いて学びました。実際他にも自然にも抽象は沢山あり、それから学び取ることも鬱を経験して学びました。そんな私の今回の高知県展作品はAcrylと顔彩を使った洋画ですが、日本画の様な描き方にしています。


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